明窓出版生い立ちの頃である。書道専門の出版社出身である私には、作家さんのコネもないのに無謀な旗揚げをした結果、当たり前のことではあるが、何をどうしたらいいのか分からず無為の日を過ごす毎日が続いた。
そんなときである。親交をいただいていた、今は亡き長島南竜(書家)先生からサジェストされたのがこの「窓」企画である。
「秘めたる想いを綴りたいという人はいっぱい居ると思うよ。中には、自分の原稿の掲載された本だったら100冊でも200冊でも 買い取りたいという気持ちもあるはずだ。
あんたがやるなら、僕も最初の執筆者として300冊を引き受けよう」。 胸を衝かれた想いと同時に、「これだ!」との強い想いがあった。
前途を祝福された如く、ほかにも「ちょうど良かった。会社の、幼稚園の20周年記念パーティーの引き出物として気の利いたものを探していたところだ。千冊予約しましょう」とお二人からの執筆OKが出たりした。
それから21年。この企画は明窓出版、というより、私の宝ものとして続いている。