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昨年、映画の興行収入で邦画が洋画を20年ぶりに上回ったそうだ。
街角インタビューのなかで、なるほどと思ったのが、「ハリウッド製は奥行きがない」
という意見だ。
この本には、奥行きがある。
名画のように、読後にじっくりと余韻を感じることのできる良書である。
夫の借金を背負いどん底の、主人公の寿恵
、3度の死から奇跡的に生還した盛栄
。
2つの物語が交互に展開していき、
ついに2人が出会い、人生が180度の方向へ急展開していく。そして2人は融合し、
潮が退くように終わっていく。
寿恵は更紗
という芸術の世界で世界的名声を得、盛栄は奇跡的な力で人の病気を治していく。
その2人の大活躍の陰には、互いがサポートし合い、尊敬し合う姿が感じられる。
融合の結果である寿恵更紗、いったいどんな作品なのだろう。
レビュー作者 宮島茂夫
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