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本書はある講演会の内容を、講演者自身が本にまとめたものである。この人物は、推薦者の文章を見ても、謎めいた魅力溢れる人物である。かつて彼は推薦者に言ったという。「スピリチュアルな講演の仕事は、私の仕事全体の2%だよ」 ならばその講演をまとめた本書もまた、彼の思想の2%でしかないということになる。実際、本書を一読して驚かされるのは、余りにも自由自在に、ありとあらゆる方向へと展開していくその思考の軌跡であり、その内容である。先頃公開された映画「宇宙戦争」から話は現代の世界に移り、返す刀で古代の歴史を斬り、その後隠された歴史の真実、宇宙創成の物語まで話は拡大して行き、最後は「一よりはじめて十を知り、十よりかへるもとのその一」という千利休の宇宙根源哲学の真髄を示すが如く、現代、そして未来へと向かう。 恐らく著者の思想の全体像を本書のみで理解するのは不可能であろう。著者は我々と遙かに隔たった地点からものを視ている。その思想を理解するためには、我々はその懸隔を失くさねばならない。著者の思想の全貌がいつの日か明かされることを私は願ってやまない。 レビュー作者真悠信彦