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歴史には、「もし」という言葉は許されない。しかし、仮に「本当の民主主義」が戦後、六〇年間使われ、民主主義の精神と制度が教えられ、深められていたらどうであったろうか―― この問いかけから始まる、本当の意味での「民主主義とはいったい何なのか」戦前の理想と戦後の現実のギャップを、私たちは改めて見直さなければならないことをこの本は明確に示している。 思想を掛け違えているせいで、日本はひどく弱体化してしまっていた。謝罪ばかりして、国力がなければ、経済も落ちる一方にある日本を救えるのか。今後の私たちの課題であることは間違いない、とこの本が教えてくれている。レビュー作者ピンキー

前書き 目次 70%

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Copyright (C) 2007 明窓出版, All rights reserved













高尾栄司著





黒い民主主義/赤い民主主義


日本人改造の真実




明窓出版



















推薦の言葉(教育新聞の書籍推薦文より)
表題の黒にファシズムの、赤にコミュニズムの色を連想した人がいるかもしれない。だがこれは、戦後日本に流布し、定着していった民主主義がいったい何であったのかを、正面から問うている本である。
この色が何を示すかは本書に譲るが、今日、国内に見られる道徳的退廃の背後に潜む、日本人の精神形成に果たしたものが何であり、それがどのように実現されていったのかを、克明に問うていく。そこには、日本にいては知ることのない在外日本人の、特にエリ−トとされる人々の生活実態が、中国での事例によって紹介されている。
著者はそこに、なぜこのような人々が出現したのかを、戦後民主主義の形成過程とその教育に深くメスを入れて、問うていくのである。
著者に、戦後日本の民主主義をかくまで追求させているものは、この日本に本当の民主主義国を実現させたいと願ってのことだが、これを、民主主義の何たるをメイフラワ−号のピルグリムたちの夢と意識を通して明らかにしていく視点と筆致は見事である。
そして、日本再生のカギは、新設教科としての「民主主義」を学校教育に導入し、真の民主主義を会得することだと指摘する。
いま、教育現場にいる教育者はもとより、政治家にも官僚にも読んでほしい本である。読者はそこで、敗戦後の日本という国、そして、日本人がどのように改造せれてきたかを
衝撃をもって知ることになる。その衝撃から、それまでの民主主義への理解がいかに通り一遍だったのかを知る。これまでの認識はなんだったのかを自らに問いながら、数の論理だけが民主主義でないことも確認することになろう。


































まえがき

つい最近のことでもあるので、八〇%という数字を憶えている人が多い のではないだろうか。そう、わずか数年前、日本人の八割が自分たちを中流で あると思いこんでいたのである。そして
「今のような生活が続いてくれればいいな」
「このような流れは、もう変わることはないだろう」
とわが世の春を謳歌していたのである。

ところが、二〇〇五年七月。日本人意識調査は、全国世帯の内、五六%の世 帯が生活に厳しさを感じる、という結果を出している。
東京の中心に位置する日本橋で業界誌編集者として三〇年間日本経済を観察 している知人は、日本人の生活の厳しさはこれからもさらに増すといい、七〇 %ほどの人々が厳しさを感じるようになるのではないか、と予測している。
























目次




はじめに11

第一章無給で働く日本人女子従業員…………17
欲ボケ日本にやらせればよい
実行部隊は「ジェトロ」
実行された中小企業棄民政策
日本に空洞化を創るサイクルは完成された
逆戦略をたてる中国
吸い寄せられる日本企業
三万社の貢献度に感謝もなく
有難がられていない日本企業
オフィス兼宿泊施設が売春宿
まったくわからない駐在員、出張者
作業服姿で行進しながら入店
作者は日本航空支店長
駐在員の八〇%が愛人や現地妻を持つ
「ボクの支店長は苦労人」
現地人感覚で五〇万円から一〇〇万円

第二章阿呆な日本人…………49
反発を招く
昼間は美人を見かけない
空虚感はここから
日本が経済危機に直面した理由
混乱は道徳の欠如からではない
異端人種と位置づけられる日本人
民主戦略によって崩壊したイラン国王
湾岸戦争でも用いられた同戦略
日本つぶし戦略も
アンフェアで危険な人種
米国は旧満州国のようになる
まったく変化した価値基準
世界から必要にされなくなる

第三章悪者でも天国に…………77
民主主義の定義づけが出来ない日本の学者
花のみを楽しもうとした
民主主義とは
ピューリタン
国王を処刑に
英国追放され米国へ
ピルグリム
ピルグリムとピューリタン
米国を創り出した英国三角地帯
理想を探して巡礼者に
英国の野望
メイフラワー号事件
市民的政治団体
民主主義の発祥
選挙と法律
生きている白亜の女神像
ピューリタンの大移植
有害で想像絶する信仰

第四章人間は不平等に創られた…………115
内村鑑三も熱心な信奉者
行為一つ一つも神の予定
民主化政策
ピューリタン型統治
暗黒政策
日本弱体化
少数派に注目
忠誠を誓った共産党
天皇制の廃止
わずか十六名の党員

第五章吊し上げ…………139
五〇万人の日本人捕虜
台本書きした日本共産党員
日本兵捕虜を洗脳
弱肉強食の世界
念入りな教育計画
「異議なし」民主主義
吊し上げ
日本共産党に直結
スターリンへの感謝状
教育界に職を
日本改造
文化工作隊
想像を超えた影響力
若い男女が初めて手を取り合う
学校公演参入
学校荒らし
学校現場は戦場だった
暴力民主主義
暴力革命は教育で
朕はタラフク食ってるぞ
組合本部を小学校に
「児童中心」主義
最高の戦略的ロケーション
日教組に
分割統治の定着完成
小学生が土下座要求
自分たちの式なんだから
民主主義に反する
情報開示申請
混乱そして精神の空洞化
本当の民主主義が繁栄をもたらす
第六章残された道…………197
非民主制の証し
廃墟化した神道城下町
大枚一五〇万円を懐にやってくる公務員
日本の評判を落とす公務員駐在員
卑しい日本の公務員
日本経済が落ちた真因
リストラの対象は公務員にすべき
国家公務員は犯罪集団に近い
反国民・反国家・反日本的
日本再台頭への鍵
教科書『民主主義』
数の論理は民主主義ではない
繁栄と平和か、争いと破滅か
多数決を利用する独裁主義
国が、国が――
民主主義に反対するものは独裁主義である
個人と国家
強くなければ実は簡単、日本再生課題
野党・親派をフィルターにかける
ピュア民主主義の追求を


























つい最近まで日本企業は終身雇用が行なわれ、社員たちは安心して仕事に打ち込むことができた。ところが、ファイアリングという「首切り」の浸透により、それまであった、互いが信頼し合う企業風土は殺伐としたものになってしまった。
民間企業が首切りを次々に行なえば世の中の景気が悪くなるのは当然である。そして、それが続けば、景気の悪化が更に景気を悪くするマイナスの連鎖倒産を引き起こし、完全に日本全体の景気を冷却するようになってしまうことになる。
日本国内の企業が、地方から次々に中国に移っていく現象も生まれた。その結果、日本政府の税収も減り、その災禍は政府の財源を襲い、結局、国の負債を増やす結果に陥っているのが現状なのだ。
千兆円に上る負債、もはや返済不可能とまでいわれている国の借金がなぜ作られたか、という点を考えることが重要である。この答えは単純である。それは官庁、および地方公共団体による寄生虫的ともいえる無駄遣いの為である。
彼らへの人件費と、彼らが作った、そして今も垂れ流している莫大な負債を処理するために、完全に誤った構造改革=ファイアリングが行なわれたのである。
では再度考えてみていただきたい。千兆円の負債をなくすための構造改革は何をなすべきだったのか、と。
実は日本に悲劇を作り出しているリストラの対象を、民間ではなく、公務員そのものにすべきだったのである。具体的には

国家公務員総数八〇万人
地方公務員総数三一〇万人
特殊法人など準公務員総数五一〇万人
以上、公務員は総数で約九〇〇万人もいる。そのような公務員に対して、平均年俸で六〇〇万円もの多額な税金が支払われている。これだけで人件費総額が五十四兆円にもなるのである。その他、退職者も毎年発生するが、その個々人に支給される平均退職金額が二五〇〇万円。他に福利厚生金等も支払われ、全部を合計すると、人件費総額は年間八〇兆円になるのである。
ところで、例えば年収八〇〇万円の者が一億円の負債を抱えているとしたら、どうであろうか。完全に破産宣告を受けることになろう。
しかし、それでも意を決して、その年収八〇〇万円のうちから四〇〇万円を返済に廻すなら、その負債は二〇年間で完済できる。しかも返済するのが民間企業でなく倒産のない日本政府だとしたら、まだ不可能な話ではなく、これを実行に移しさえすれば事は済むのである。ただ、これを実行するといっても、年収の五〇パーセントも返済に廻すのは実際には不可能に近いであろう。現在の日本財政はこのように最悪の状況なのである。残る手段は公務員の総数を半減しなくてはならないということになる。

国家公務員は犯罪集団に近い

ところが、これに反対なのが公務員貴族なのだ。そして公務員をリストラすれば、自分たちのような貴族階級が職を失くすことでその分の購買力が低下し、日本経済の活性化を弱め、国そのものを破綻させるとまで言い張るのである。
しかし、日本の公務員とはかなりの高倍率を突破してきた優秀な集団であったはずである。であれば、そんな彼らをリストラしてやれば、新しいビジネスを興すようなものも出るだろうし、海外に雄飛して外貨を稼ぐかもしれないのである。
それ以上に、公務員を減らせれば、われわれ一般国民からすれば複雑で無意味な規制もなくなり、新産業も生まれやすくなり、経済も活発化するのである。
ところが、あくまで机にしがみつきたい公務員はこのように言う。
「九〇〇万人の半分、四五〇万人をリストラし、職を失わせるわけですね。その場合、その人たちに社会保障を受けさせることになるのでかえって大変ですよ」
つまり、社会保障を払うのがあなたたち国民負担になってしまうから反対だといいたいのであろう。
しかし、である。そもそも失職する公務員に社会保障する必要などあろうか。既述したように、彼らは夫婦おしどり公務員、じじばば公務員が多く、一家四人全員公務員のケースすらある。これが二代、三代と続いてきて、日本財政悪化の主因になってきたことを冷厳に直視する必要がある。
例えばアメリカでは人口に対する公務員の比率は九十四人に一人である。一方わが国では一四人に一人と、公務員の占める割合が異常に高い。
当然のことながら、公務員は身分保障され解雇できないとされている。しかし、国家公務員法第七十八条には、職員を免職する理由として「官制もしくは定員の改廃または予算の減少により廃職または過員の生じた場合」と明記している。
であるならば、このような公務員の家族構成こそ詳査、探索し、例えば公務員は一家族一人だけとし、これに該当しない場合には社会保障もつけないで失職するようにすれば良いのである。
彼らは今こそ「公僕」という本来のピルグリムの理念を学ばなければならない。そして、国難のときほど、自らの立場の意味を十分に理解し、すばやく野に下るべきなのである。
しかし、彼らはこの理念とは全くかけ離れ、そうした考えは皆無であるために、自らの作った負債を民間に押し付ける「テロ集団もしくは寄生虫集団」になり下がっているのである。

雲にそびゆる高千穂の
高嶺おろしに草も木も
なびき伏しけん大御代を
祝う今日こそ嬉しけれ

この紀元節の歌にあるように、嬉しいのは臣(官)、ひれ伏す草木が民であり、その民には人格が認められていないことがわかる。
君(天皇)、臣(官僚)、民の三者で構成された戦前の構造は、今も変わるところのない精神として受け継がれているのである。


あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。

















あとがき

●●●●●あとがきの中身●●●●●
























著者プロフィール
高尾栄司


昭和二二年生まれ。上智大学を経て英国等六年間留学。集英社海外特派員とし て中近東、ヨーロッパ取材後、著作活動に入る。

『誰も書かなかったインド』サンケイ出版
『韓国車が日本車を駆逐する日』徳間ブックス
『国際金融都市東京が日本をこう変える』同
『安全国家日本の終焉』光文社文庫
『ビートルズになれなかった男』朝日新聞社
























本の誕生秘話

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