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大地日出樹著  税込 1,260円 
99年12月刊 

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 著者プロフィール  読者感想文             


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時は戦国。天下を取る事と、領地を広げる国取り合戦に武将達が明け暮れていた時代。地底から、天下取りを狙う闇の軍団(妖魔軍団)がいた。妖魔軍団は、国を取られてそこから追われた武将達を集めて、妖術で洗脳し、戦闘員として雇い入れたり、殺された大将を甦らせたり、怪獣や怪人を作り出して、自分達が天下を取ろうとたくらんでいた。
 戦乱に明け暮れる彼らの姿を、天(太陽)や月から見ていた、天照主大御神とかぐや姫は、日本の行く末を憂い、救いの手を差し伸べる事にした。しかし男の武将が国の大将であっては、いつまでたっても争いは治まらないと判断し、天照主大御神とかぐや姫は、心清く、美しく、優しく、しかも、とても腕の立つ、二人のくノ一を選び出す事にした。

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   まえがき

   時は戦国。天下を取る事と、領地を広げる国取り合戦に武将達が明け暮れていた時代。地底から、天下取りを狙う闇の軍団(妖魔軍団)がいた。妖魔軍団は、国を取られてそこから追われた武将達を集めて、妖術で洗脳し、戦闘員として雇い入れたり、殺された大将を甦らせたり、怪獣や怪人を作り出して、自分達が天下を取ろうとたくらんでいた。
 戦乱に明け暮れる彼らの姿を、天(太陽)や月から見ていた、天照主大御神とかぐや姫は、日本の行く末を憂い、救いの手を差し伸べる事にした。しかし男の武将が国の大将であっては、いつまでたっても争いは治まらないと判断し、天照主大御神とかぐや姫は、心清く、美しく、優しく、しかも、とても腕の立つ、二人のくノ一を選び出す事にした。そのため、地上に使いの巫女を送り、その巫女を頭領として、巫女を通して、火の勾玉と、水の勾玉を二人のくノ一に分け与えた。この勾玉は、民衆や、最愛の弟に危機が迫った時輝き出し、くノ一仮面に変身できるものだ。そして相手が巨大化した時には、火の勾玉と水の勾玉を合わせると、二人は合体し、巨大化したくノ一仮面になれる。なお、巨大化しても分身の術で火と水の仮面に、再び分かれる事もできる。   後略          







       目 次

  第1話 くノ一仮面参上 7
  第2話 怪人シュリケーン現る 14
  第3話 能・鬼仮面の舞い 20
  第4話 屏風絵の猛獣出現。危うし、頭領巫女 27
  第5話 巨大兜大暴れ 33
  第6話 桃太郎伝説・鬼ケ島の決戦(前編) 41
  第7話 桃太郎伝説・鬼ケ島の決戦(後編) 48 
  第8話 冷血・雪女の怪 55
  第9話 怪力・仁王・金剛力士現る 62
  第10話 病魔・ミクロの決闘 69


  第11話 異国からの侵略。南蛮暗黒団襲来(前編)恐怖の南蛮魔術 77
  第12話 異国からの侵略。南蛮暗黒団襲来(中編)南蛮くノ一登場 84
  第13話 異国からの侵略。南蛮暗黒団襲来(後編)大坂城の決戦 92
  第14話 戦国重装ロボット出現。大坂城総攻撃 100
  第15話 信長の亡霊怪獣出現 108
  第16話 にせかぐや姫降臨(前編)新興宗教・妖艶巫女の舞い 115
  第17話 にせかぐや姫降臨(後編)姉上の温もり・巫女の戦い 123
  第18話 妖魔最終決戦(前編)くノ一仮面決裂 132
  第19話 妖魔最終決戦(後編)妖魔帝国滅びる 141







  第1話 くノ一仮面参上
 
 時は、天下統一を目の前に、信長が明智光秀に討たれ、その光秀も秀吉に討たれ、秀吉が天下統一を成し遂げるべく、太閤の座に就いた頃である。その頃、この戦乱に乗じて天下を取ろうと、闇の世界から天下統一を狙う妖魔軍団がいた。天下統一のためには手段を選ばず、あらゆる妖術を使いこなす恐るべき忍軍である。
 争いに明け暮れる日本の姿を見て、太陽に住む天照主大御神と、月に暮らすかぐや姫は、日本の行く末を憂い、巫女を通して、救いの手を差し伸べる事にした。国を治める為には、武将が男ではやはり争いが絶えないので、大きな愛と優しさと、慈しみの心を持って、下々の者にまで細やかな気配りができる女性でなければならないと考えた。
 しかし、優しさだけでも国は治まらない。一方では武芸にたけた強さも持ち合わせていなければならない。そこで天照主とかぐや姫は、忍びの達人と剣の達人で、慈悲深く、忠誠心を持った二人の戦士を、探す事にした。
 そして探し当てたのが、伊賀忍法の達人である百地勇樹と、柳生新蔭流の達人で、忍びの心得もある柳生勇利の二人であった。この二人は、まだ出会った事は無いが、共通点は、若くしてそれぞれ剣の道、忍の道において、免許皆伝の腕前である事。戦乱で両親を亡くして以来、幼い弟を命懸けで守り育てている為、弱い者に対する、いたわりや、慈しみが深く、心底から争いの無い、平和な世の訪れを願っている事である。天照主とかぐや姫は、この二人に聖なる力を与えるため、火の勾玉と、水の勾玉を、使いの巫女に手渡し地上へ送った。もちろんこの巫女も、普段は巫女の姿をしているが、神秘な力と業を持ち、あらゆる武芸に長けており、いざという時や、万一、くノ一仮面が敗れた時には、くノ一巫女戦士となって戦うのである。
 地上に降り立った巫女は、百地と柳生の二人を、旅の道中で出会う様に仕組んだ。伊賀越の峠の近くに、新しい鳥居と、小さな社があり、そこへ二人が弟の手を引いて、東と西からやって来た。少し早く着いた百地姉弟が、旅の安全を祈って参拝し、参道を出ようとした時、柳生姉弟が参道に入ってきた。二人がすれ違った際、互いに忍びである事を察知し、危険を感じた二人は、弟を安全な木陰へ隠し、境内から少し離れた竹薮でにらみ合った。先に待ち伏せしていた百地が「そなたは忍びと見たが、柳生のものか」と問い正した。それに対し柳生は「いかにも。せっしゃの正体を一目で見破るそなたも、伊賀者であろう」と問い返した。次の瞬間、百地が柳生に向かって、手裏剣を投げ付けた。柳生がそれをよける。まさしく一発触発の瞬間巫女が現れ、二人を制止し、再び境内へと導いた。二人共、巫女の不思議な力に引き寄せられるかのように、導かれるままに境内の奥にある社の中へ入っていった。
 社の中へ入った二人は、巫女から不思議な二つの勾玉を見せられる。一つは炎のごとく赤く輝く勾玉。もう一つは水晶の様に青く透き通った勾玉。二人共、その美しい輝きに魅了されると共に、その勾玉には底知れぬ力が秘められている事を、肌で感じた。巫女は二人に勾玉の意義と、二人を導いた理由を、話し始めた。赤い勾玉は、愛と炎のごとく燃ゆる情熱を象徴し、愛する人々を悪の手から守るという正義感と闘志、正義を貫く情熱と信念を表す。一方青い勾玉は、汚れの無い澄んだ美しい心を象徴し、人々の心や体を、汚れや憎しみの悪の心から守り、人々を包み込むような優しさと愛を表す。そして危機が迫った時、忍者が精神統一の時に行うように、両手を組み、人差し指を立てて「臨・兵・斗・者・皆・陣・列・在・前」と呪文を唱えると勾玉が輝き、人差し指の先に偉大な力が瞬時にして注がれ、人間の数十倍の力を持つくノ一仮面に変身するのである。
 二人は巫女に導かれ、くノ一仮面に変身した。赤い勾玉を持つ百地は、全身赤一色、青の勾玉を持つ柳生は青一色で、それぞれ目にはマスクをつけ、肩から胸につながる鎧・腕輪・ミニスカートにブーツを身に付け、露出した鼻・口・上腕・手・太腿は白い肌が美しく輝いている。また仮面の真ん中と、胸の真ん中には、力の源であり、エネルギーの残り具合を示す勾玉が付いている。指には手裏剣や縄、ビームを発射でき、二人が合体したり、分身の術を使う時に威力を発揮する、不思議な指輪をはめている。腰とブーツには、脇差の刀。背中には邪悪な者を切り裂く、正義の刀剣を差している。二人共自分の変身した姿に驚くと同時に、あまりの凛々しさに、うっとりしてしまった。 
 しかしそれも束の間、巫女からそれぞれの武器の使い方や、くノ一仮面としての心得について話が続いた。赤と青の勾玉はそれぞれ特色を生かした業を発揮し、赤の勾玉を持つ百地は火忍と称する。変身の時と同じ様に両手を合わせ、人差し指を立てて「忍法・火炎の術」と唱えると、指の先からどこまでも伸びる火炎が噴射される。また火龍の術は指輪を天にかざして「忍法・火龍の術」と唱えると指輪が輝き、指を大きな円を描くように回すと、正義の炎が龍の様に舞いながら敵を攻撃する。炎の術は氷に閉ざされたり、鎖で縛られた時、「愛と正義の情熱よ、我に真の力と勇気を与え給え」と唱えると、炎のオーラが全身を包み込み、氷や鎖を散らす事ができる。刀でも同じ業を応用できる。
 一方、青の勾玉を持つ柳生を水忍と称する。水の中での戦いは万能で、水をいかようにでも自由に扱える。渦巻きの術は指輪を天にかざし「忍法・渦巻きの術」と唱えると、海や川の水が指先に集まり、敵を渦巻き、身動きができない隙を狙って、手裏剣や刀などで射止める。水割りの術は海の真ん中を渡ったり、水には強いが水がないと死んでしまう敵に対して使う業で、剣を天高く立て、「忍法・水割りの術」と唱え、剣を海に向けて、真っ二つに切るように振り下ろすと、一瞬にして海が割れる。水戻しの術は津波や高波、洪水などに襲われた時、民を守るため、海や、川の上流に水を戻す業で、「忍法・水戻しの術」と唱えて、両手を広げ全身で水を受け止め、跳ね返す。
 そして二人の次なる業は、合体である。二人が指輪を天にかざして、天高く勾玉を放り上げ、両手を合わせ人差し指を立てて、指先に新たな力が入った瞬間「忍法・合力の術」と唱え、同時にジャンプし、空中回転をして合体する。合体したくノ一仮面は、仮面・腕輪・鎧・スカート・ブーツが赤と青の斜めのストライプで、力は倍になり、二本の剣を使え、二人の業を併せて使うことができる。またそれに加え、火と水を合わせた熱湯で敵を溶かす、熱湯噴射の術も使えるようになる。これは熱湯を四方八方から敵にかけ、溶かしてしまう業で、渦巻きの術と同じ要領で行える。
 また、敵が分身したり、小回りが必要になった場合は、再び分身の術で、火忍と水忍に分かれる事ができる。
 これ以外にも沢山の業があるが、これらの業を巫女より伝授されると共に、全ての民を弟や妹のように慈しみ、愛と真実で接する事。苦しい時も悲しい時も、笑顔を絶やさず、民の心の灯火となる事。いかなる場合でも自分たちがくノ一仮面である事は、明かさぬ事が心得として伝授された。二人のくノ一仮面は、巫女に命を捧げ、民の平和の為、くノ一仮面として悪と戦うことを誓った。
 この間二人の弟は、巫女によって眠らされていた。
 ようやく、巫女の話が終わり、二人がくノ一仮面から、元の姿に戻ったところで、目がさめ、姉の元へ駆け寄り、胸に飛び込んだ。二人とも不思議そうな顔をしながら、巫女やもう一方の姉弟を見つめていたが、すぐ仲良くなった。
 そして、四人は旅立ち、巫女は、期待を胸に見送った。    後 略


 あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
 このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。 





 著者プロフィール
 1964年、三重県生まれ。東京農業大学短期大学卒業。
 子供の頃からSF小説を考案。数年前、芝居でカッコいいくノ一さんを見て以来、くノ一を主役にしたストーリーで執筆を始める。











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