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  ( 申し訳ありません。この本は前書きだけの掲載となります)

誰もが易しく早く覚えたいスペイン語!
 実際に遊びに行って面白いのは英語圏よりスペイン語圏ということはすでに常識。
覚えてから行くより、現地で覚えよう……。これが著者のポリシーです。

税込 1.850円
前書き 著者profile 
Copyright (C) 2006 明窓出版, All rights reserved



























































  まえがき

はじめに、なぜ僕がスペイン語に関する本を書こうと思い立ったのか、書いておきたいと思います。
近頃はずいぶんとたくさん、スペインに関する本が出版されています。ほんの二、三ヶ月の旅行者から何年もスペインで暮らしている人まで……、いろんな人の語る、それぞれのエスパニア。
そんな本をのぞいていつも思うのは、「みんなはじめから言葉ができたのかしら?」ということです。
行く前にしっかりと勉強して、困らなかった人もいるんだろうけど、……たとえば僕のように、何にもしゃべれないままスペインに立ってしまった人はいないのかな?  みんなそんなに簡単に、言葉のカベを乗りこえてしまったのだろうか? 今、スペイン語を勉強している人や、これからスペインに行ってみようと思っている人だって、 ……どうやって言葉をおぼえたのか?  ……何かうまい方法はないのか?
と、そのへんの話が知りたいはずです。 使い捨ての旅行会話本ではなく、堅苦しい語学書でもない……そんな本があったらいいとは思いませんか?
よし、それならば僕が書いてしまおう! スペイン語を話せるようになるための、実用的かつ合理的なアプローチについて。ある日突然、僕はそう思い立ったんだ。
スペインで何年か過ごした僕は、そこで出会ったアルゼンチン人のリリアナと、その後十三年間を共に過ごした。
そう……とりあえず今の僕は、スペイン語を話せるのです。スペイン語を話していると、それを聞いた日本人のひとからよくたずねられる。
「スペイン語はどちらで勉強なさったんですか?」
そんな時には、正直に答える。
「はい、道でおぼえました」
僕がスペイン語をおぼえたのは、学校でも本でもなく、現場スペインの道の上だったのです。 外交官のようには話せないけど、そこらの町の兄ちゃんのようになら話せるんだ。
人に教えるなんて、とんでもないことかも知れません。だけど僕が、<どうやってスペイン語を覚えていったのか><少ない言葉で、いかにやりくりしていくか>についてなら、話せることがあると思います。
大方の入門書が、どうしたらお金持ちになれるかを教えるHow to ものだとしたら、これは、いかにして少ないお金で世の中を渡っていくか、というHow to ものです。
あの日、僕はマドリッドの街角で、暑いも寒いも、何ひとつ言葉を知らない赤ん坊のように、途方にくれて立ちつくしていた。 前に僕らが赤ちゃんだった時には、そばにいつも母親がいて、僕らは、ただ泣きさえすれば何でもしてもらえたけど、もしマドリッドの街角で、突然、ツリ眼逆上の東洋人が「ビャアー!」って泣きだしても、誰も母親になってはくれない。親切なスペイン人にでも出くわしたら、警察に連れていかれるのが関の山です。
僕は、捨て子ではないのだ! そんな、捨て子のような僕は、赤ん坊が言葉をおぼえるように、少しずつスペイン語をおぼえはじめた。
言葉をおぼえる一番の方法は、まず、彼の地に行く事です。そして、必要に迫られること。そこでメゲずに居続けられれば、かならず何とかなるものです。
僕の場合も、いざスペインに行くまで、なんだかんだと先延ばしにして手をつけなかったスペイン語を、生きていくための必要にせまられて食いついたわけです。
そう、「空腹は最良のソース」なのです。 というわけで、腹ペコの僕が食べはじめに、スペイン語の食べ方について書いてみましょう。 スペイン語を盛ったお皿が次々と登場しますが、お腹がいっぱいになったら、どこでやめても、そこまでの分は役に立つように出していこうと思います。又、お腹がすいたら、食べたい分だけ食べればいいのです。
わからないことをわかろうとするより、わかることを少しずつふやしていくのが、赤ちゃん式学習法の基本アプローチです。 もし途中で投げ出さずに食べていけば、それは必ず肉となって、身についてくるはずです。そして後はもう、スペインでも中南米でも、現場に向かって駆け出してゆくだけです。
僕はこの本が、スペイン観光旅行のお役に立てばというよりも、スペイン語をおぼえたいという人、特にスペイン語を習いはじめたものの、ちょっとメゲかけている人の役に立てばうれしいな、と思っています。
ともあれ、いつかあなたも、スペイン語でおしゃべりをしたり、冗談を言って笑い合ったり、そんな時が過ごせたらと願っています。
だってそれは、とっても楽しいことなんだ。
1996年 夏  松崎新三





















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