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「心のオシャレはフィロソフィー!!
フィロソフィーの出発は、「驚き!」にあり ます。毎日の生活の中には、さ まざまな「驚き」 がありますね。無理に回答を求める必要はあり ません。
考える楽しさ、問うことの喜びが味わ えれば、それで十分でしょう。そのプ ロセスが 心のオシャレとなります。


前書き 目次 本の誕生秘話

本文70% あとがき 推薦 著者profile 感想BBS
Copyright (C) 2007 明窓出版, All rights reserved













丸山敏秋著





心のオシャレしませんか


お母さんのためのポップフィロソフィー




明窓出版



















推薦の言葉
SONY名誉会長幼児開発協会理事長井深大
子育てに大切な「母親開発」の書
私が幼児教育に関心を持ったのは、もう二五年以上も前のことです。鈴木慎一先生によるバイオリンの早教育で、小さな子どもが難しいバイオリンの曲を、みごとに弾きこなす姿に感動したのがきっかけとり、幼児教育をライフワークの一つとしてきました。
昭和四年に、財団法人の幼児開発協会を設立してからは、幼児や胎児の持つ無限の能力を引き出すいろいろな試みをするとともに、早教育の必要性を事あるごとに強く訴えてきました。はじめのうちは教育の専門家から、早すぎる教育は問題だと、手厳しい非難をずいぶん受けたものです。ところが、幼児や胎児の研究が進むにつれて、彼らの持つ驚くべき能力が明らかになってきました。
早くから知的教育をほどこせば、英才や秀才が育つことは間違いありません。しかし、人間づくりの教育を知的目的からスタートさせることは、誤りであることもはっきりとわかりました。心を育てるというか、人柄を築きあげるという「あと半分の教育」を置き忘れてしまっては、ほんものの人間教育はできません。
幼児や胎児にとって、心の土台を築く「あと半分の教育」の担い手はお母さんです。子どもたちは、お母さんを通じてあらゆることを吸収していきます。「どんな子どももお母さんしだい」なのです。ですから幼児開発とは、「母親開発」にほかなりません。
本書の著者である丸山敏秋氏とは、「あとがき」にもありますように、長女の美輪子ちゃんを介して、親しくなりました。初めてお会いしたときに、ご両親や兄弟が一緒になって、家族全体で幼児開発に取り組んでおられるところが、たいへん面白いと思いました。
丸山さんは、東洋の思想や医学研究したうえで、現在は社会教育の仕事に邁進しておられます。私の幼児開発協会の月刊誌『幼児開発』に連載していただいた記事が、ここに一冊の本となって出版されることをたいへんうれしく思います。
本書には、先に述べた「母親開発」にとって参考になるテーマがいろいろ盛り込まれています。内容も具体的でわかりやすく、すぐに役立つ事柄も多いでしょう。子育て中のお母さんやお父さんはもちろん、広く世の女性に読んでいただきたい本です。


































まえがき

アフリカに、マサイ族という有名な部族がいます。この夏、東アフリカのケニアとタンザニアに半月ほど仕事で出かけ、マサイの人々といく度も接触する機会がありました。
アフリカの都市に住む女性たちは、とてもファッショナブルで、色とりどりのタンガ(一枚の大きな布)を身にまとってオシャレをしています。遊牧民族であるマサイの女性たちの衣服は、比較的質素なのですが、ビーズで作った独得な首飾りや耳飾りをそれぞれに装い、オシャレを競っているようでした。男性も子どもたちも、負けず劣らず、いろいろな装飾品を身につけています。
そんな姿がもの珍しくて、写真を撮らせてもらおうとするのですが、きまって彼らは法外なお金を要求するのです。彼らのそばに車をとめるだけで、駆け寄ってきては「ベン!ベン!」(ベンはスワヒリ語でお金のこと)と叫びます。しまいにはうんざりし、マサイの人々に嫌悪感さえ抱くようになってしまいました。
外面ではオシャレをしているようでも、心のオシャレは少しもできていません。もっとも、彼らをそんな風にしてしまったのは、サファリ・サアーに海外からやってくる観光客の仕業にほかならないのですが……。
けっこうセンスよくオシャレをしていながら、心のオシャレのほうはさっぱり、という女性はどこの国にもたくさんいます。見えっぱりのエゴイストはその典型。反対に、外面のオシャレはほどほどですが、心優しくて周囲に温かい(気)を発散している魅力的な人も少なからずいます。
男性はついつい女性の外面に目を奪われてしまいがちですが、やっぱり心のオシャレができていない相手には熱もすぐ冷めてしまいます。
後略

























目次





推薦のことばSONY名誉会長
幼児開発協会理事長井深大
はじめに
1台所は大丈夫ですか?
2<愛>をはぐくむ
3家庭に「ほほえみ」の花を
4バックボーンをしっかりと
5ドングリと自己実現
6生まれながらの心の善悪
7怒っていませんか、お母さん
8「老い」への準備はお早めに
9「豊かさ」ということ
10悪妻の条件
11心のオシャレしませんか
12「錯覚」にご用心
13「すがた」に親しむ教育を
14人生は「出会い」から
15「根気」を育てる
16出産、その感動を永遠に
17死を見つめて今を生きる
18「無い」ことの幸福
19「無心」ということ
20いのち、いたわり、いつくしみ
21「おそれ」を知るということ
22鏡になにを映しますか
23言葉って、むずかしい
24心やさしき母親へのメッセージ
あとがき


























心のオシャレしませんか

1台所は大丈夫ですか

学校給食は「ごちそう」
今九歳になる長女が小学校に入ってしばらくたった頃のことです。
入学間もない頃はランドセルがやたら大きく見えたのに、三ヶ月も過ぎると足も伸びて小学生らしくなってきました。ある日の会話を聞いて下さい。

「きょうはガッコウでなにしたの?」
「ウーンとね、こくごと、さんすうと、たいくと……」
「おもしろい?」
「まあまあネ。きゅうしょくがいちばんたのしい。」
「きょうは、なにたべたの?」
「パンと、ビーフシチューと……」
「エェ!ビーフシチュー」

びっくりしました。給食のメニューにビーフシチューがあるなんて。家内に尋ねてみると、この頃の給食はおかずがバラエティーに富んでいて、なかなかグレードアップしているのだそうです。
娘が通っている小学校に給食を提供している東京都武蔵野市桜堤調理場のメニューをいくつか御紹介してみましょう。
●デニッシュ・牛乳・スパゲティーミートソース・しんれんどうふ・アスパラマヨネーズ
●くろパン・牛乳・中華サラダ・いかのさらさあげ・マカロニとベーコンソテー
●グリンピースごはん・牛乳・なまあげとぶたにくの中華いため・ちくわ生姜あげ・くだもの
毎月配られる献立表にはこんな調子でドドッと豊富なメニューが並んでいます。三十年ほど前に私たちが食べさせられた給食は、ハッキリいって美味しいものではありませんでした。古い油や化学調味料がたくさん使われていましたし、あの脱脂粉乳のなんとも言えないにおいは忘れられません。
給食調理場の集団見学に出かけた家内によると、そこでは冷凍食品などほとんど使わず、材料や調味料をよく吟味し、できるだけ手作りを心がけているそうです。そして試食したその日の給食が美味しかったことに驚いていました。いまでも娘は毎回全部たいらげ、よく「おかわり」するようです。
玄米食をベースに、粗食を心がけているわが家の妻子にとって、いまの学校給食は「ごちそう」にちがいありません。そんな「ごちそう」でもたくさん残す子や、食べられない子が多いのだそうです。全国的にみても学校の「台所」は以前と比べて格段によくなってきたようです。では、ご家庭の「台所」どうでしょうか?

「台所レストラン」!?

料理が上手だからといって、無断で飲食店やレストランを開くことはできません。調理師の視覚も必要だし、しかるべき届け出をして許可を受けなければなりません。
ところが最近、家庭の「台所」が無断経営のレストランに似てきているようなのです。
たとえば、
「ボクは今晩なににする?カレーライスだね」
「お姉ちゃんは?そう、ハンバーグね」
「おとうさんは?メザシにしときますか」
といった具合に。これでは代金は取らないにしても「台所レストラン」じゃありませんか。

ここで家族とは何かを考えてみましょう。
親子と夫婦が家族の基軸であるのはいうまでもありません。その家族のメンバーの絆が、最近急速に薄れつつあるのです。
ふつう「血縁」こそが家族の条件だと思われているようですが、夫婦や嫁姑はたいてい血縁関係はありません。養子の場合もそうですから、血縁が家族の条件だとはいえないでしょう。
じつは「食事」こそ、人間相互の絆を深める上でとても大事な条件なのです。「同じ釜の飯を食べる」といわれるように、一緒に同じものを食べていると、人間同士の連帯感や絆は非常に深くなります。初対面の人々が早く親しくなるには、一緒に同じ弁当でも広げて、食事をするのがベストだというのは本当でしょう。
最近では家族のメンバーそれぞれが自分の生活時間帯をもっているので、一緒に食事をすることも少なくなりつつあります。
さらに「台所」がレストランになってしまうようでは、家族や家庭が崩壊の危機に陥るのもやむをえません。
このことは真剣に考えてみる必要がありそうです。

台所は壮大な実験場

さらにいえば、やはり子どもにはお母さんの手作りの料理を食べさせたいものですね。いわゆる「おふくろの味」です。
それを十分に味わって育った子と、そうでない子とでは、情緒の発達などが微妙に異なるそうです。ちなみに「おふくろの味」はおいしくなくてもかまいません。むしろそこそこマズイ方が子どもの印象に残っていいようです。
ですからどうぞご安心下さい。無理して料理教室に通う必要はありません。ただし、あんまりマズイ料理ばかりたくさん出すと閉口して食べませんので、ご注意を!
「台所」で作られる料理は、子どもに食べさせるだけでなく、作る過程を母子で共有することも、ときには大切ではないかと思います。見せるだけでもいいのです。
最近は「どこかで遊んでらっしゃい」「勉強しなさい」と、子どもを「台所」から遠ざけるお母さんが増えているのではないでしょうか。
あなたのお宅の「台所」こそ、最高の教育の場の一つだと思います。
ホウレン草を、お母さんが一枚でも無駄にしないよう丁寧に洗って、熱湯でサッとゆでるとき、「ほら見てごらん、なんてきれいなミドリ色かしら!」と声をあげたら、「ほんと!」って子どもはスナオに感動するでしょう。
ブロッコリーをゆでるときには「塩水に二、三十分つけておいて、フタをしないでゆでると、こんなに鮮やかにおいしくゆであがるのよ」って教えたら、子どもは「不思議だね!」と感嘆するに違いありません。
五感をすべて使う料理は総合芸術ですし、「台所」は壮大な理科の実験場でもあるわけです。



あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。
















あとがき


私が、SONYの創業者で幼児開発協会の理事長としても知られる井深大名誉会長と出会ったのは、一九八四年の秋のことです。幼児や胎児の持つ無限の能力と可能性に魅了され、その開発に限りない情熱を注いでこられた井深名誉会長のお話に感動し、当時一歳だった長女を井深名誉会長のお話に感動し、当時一歳だった長女を井深スクール(幼児開発協会主催の勉強会)に入れていただきました。
スクールの、いくつかあったメニューのうちから、長女は漢字カードの遊びが気に入り、ずいぶんたくさんの難しい漢字を覚えてしまいました。
幼児は、画数の少ない漢字よりも、画数の多い難しい漢字のほうから、やすやすと覚えてしまうのです。そんな長女の記録は、井深名誉会長のご著書『0歳』(ごま書房)でもとりあげていただきましたが、本当に驚くべき能力をどんな幼児も持っています。
しかし、子どもたちがどれほどの能力を持っていようと、それを引き出すことができなければ、宝の持ち腐れ。また親や周囲の恣意で、無理に引き出そうとすることにも問題があります。
子どもの能力開発でなによりもまず大切なことは、家庭が明るく温かい<気>に満ちていることでしょう。そしてそれが、実際はなかなか難しいのです。 後略























著者プロフィール


丸山敏秋(まるやまとしあき)
1953年、東京都に生まれる。1976年、東京教育大学文学部哲学科卒業。
1978年、東京高等鍼灸柔整専門学校(本科)卒業。1984年、筑波大学大学院哲学思想研究科(博士課程)修了。
文学博士。航空保安大学校・貞静学園保育専門学校・茨城大学にて哲学・中国文化論等の非常勤講師、日本学術振興会奨励研究員(1984年度)をつとめる。
現在、倫理研究所理事長
著書「気・論語からニューサイエンスまで」(東京美術、1986年)「鍼灸古典入門」(思文閣出版、1987年)「黄帝内経と中国古代医学」(東京美術、1988年)「純粋倫理入門」(新世書房、1989年)訳書「黄帝内経概論」(龍伯堅著、東洋学術出版社、1985年)ほか。






















本の誕生秘話


心のオシャレしませんか 〜お母さんのためのポップフィロソフィー〜

今となっては相当に旧聞に属する話になってしまった。明窓出版の旗上げ間もなくのことだった。硬骨評論家である坂口三郎先生の本を出したところで丸山敏秋氏(倫理研究所の現理事長……会長かな?)からお声がかかった。氏の言葉として、坂口先生を取材し「致知」の誌面を飾る。その時に先生の本を紹介しましょう。とまあ、こういう縁だったと記憶している。
それが終わり、時々お会いする間柄になった。ある時「書きためた原稿があるんだけど読んでみますか?」「読んでみましょう」すぐに預かった。
今もそうだが、その頃はもっと厳しい明窓出版の財政状態だった。「売れるかなー」何日か迷った。2〜3人の知人にも読んで貰った。おおかたの賛同は得られたものの、もうひとつ踏み切れない。
そんなある夜、大分県の十菱麟先生(翻訳家であり、超越瞑想法の先駆者)から電話が入った。「いやー、素晴らしい原稿だ!よく手に入ったねー。少しも早く本にしなさい」。これで決まった。なんのことはない。著者である丸山氏のバックには巨大な会員さんが居るということをすっかり忘れていた。あっという間に3〜4刷りという有りがたい成果だ。とはいうものの「バックを期待しないでやってみたい……」との著者の言もあってか10万だ20万だとまではいかなかった。しかし明窓出版始まって以来のヒットであることは間違いない。

























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